フィストタチ初心者に贈るータチの技をあげる10のヒント
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フィストで言うと、まずは受けられるようになると言うのが一つの目標になって、タチをしないまま、貫通してからもウケのみと言う人もいるかと思います。
そうした貫通を手伝ってくれた人もまたフィストウケができるはずなので、ぜひフィストタチもできるように教わってみましょう。その際にヒントになりそうなことを書き出してみます。
1. 爪を切る
基本的な話で恐縮ですが、前日に爪を切って、ヤスリがけをしておきましょう。例えば、皮膚を強めに掻くとすぐに引っ掻き傷になってカサブタを作っているのは、見覚えがありますよね。爪は手入れをしていなければ、それほど鋭いのです。また、切りたて、切りっぱなしの爪もまた、鋭利です。ついでに甘皮の処理もして、爪磨きもすれば、女性からもセクシーと評価される手になれます。
2.ボディタッチ
まず最初に、指輪、腕時計、ブレスレットなどのアクセサリー類はすべて外しておきます。そしたら、優しくボディタッチから始めるのがおすすめです。
特にフィストするだけの関係だと、さあ、始めましょう!といきなり股を拡げて、ケツをいじり始めるケースも多いかもしれません。でも、手を握る、ボディをタッチする、ハグをするなどすると、お互いに緊張が解けます。ウケのためでなく、自分の緊張を解くためにもボディタッチをするのをおすすめします。その際に、自分の手の温度にも気を配りましょう。冷たく冷えた手がウケの中に入ってきたら、お腹が冷えてしまいます。ボディタッチを通して、自分の体温を確かめるとよいです。
3.ニトリル製グローブを両手に装着、ワセリンをたっぷり塗る
いろいろ試してみましたが、ニトリル製のグローブにワセリンを塗る組み合わせが、一番滑りが良い気がします。ゴムアレルギーの心配もありません。できればワンサイズ下のサイズを試してみましょう。シワができずに手に吸い付くような感覚が出せれば最高です。シワは、ウケる側にとっては結構痛いです。
手は当然乾いている状態でないと、グローブの装着に苦戦します。難しそうなら、手にベビーパウダーを塗ってもいいかもしれません。グローブを装着するのに、息を入れて膨らます人がいますが、呼吸に含まれる水蒸気で、滑りが悪くなります。
ウケの人によっては、ラテックス製のグローブを希望する人がいます。ラテックスの方が若干柔らかく、しっとりと肌に吸い付く感じがします。コンドームとワセリンは相性が悪いのと同じように、ラテックスグローブの時は、水性のローションの使用に限定します。ワセリンは使いません。
グローブは両手にしましょう。両手のうち、利き手の方が若干、手が大きいと言われます。ですから、最初に拳を挿入する際は、利き手でない方、ほぐれてきたら利き手にすると、ウケとタチのお互いが、より楽しめます。咄嗟の対応が必要な時にも、対応できます。両手を使うとローションボトルが汚れますが、それは洗えば済むので、諦めます。できればウケの人が自分専用マイボトルを用意するとよいです。
ベテランのウケになってくると、プレイ時間が長くなってきます。意外と手は疲れますので、両手が使えると、片方の手を休ませることができます。また両手を使って責めると、拡張などのプレイでも責め技に幅が出ます。
ニトリル製グローブを両手に装着し、シワを丁寧に伸ばして手に密着させたら、ワセリンを両手に多めに取って、手の甲、手首までたっぷりと伸ばします。多めに取る理由は、手に余ったやつを、ウケに塗るためです。手の甲でアナルの周りを広めにワセリンを塗り、馴染ませます。また肛門、中にも塗ってあげます。
自分は、ユニリーバのヴァセリンを使ってます。よく見かける青いボトルのヤツです。清潔に保つために、二度漬け禁止です。多めにとって余った分をウケに塗ればいいのです。
4.人間のカラダだからね
では、ローションを手に取って、ウケのケツをほぐしていきましょう。その際に、「人間のカラダだからね」と言い聞かせましょう。一つ間違えると、事故につながります。実際にフィストで腸壁を破る事故を経験された人にお会いしたこともあります。相手を怪我させてしまうと、たちまち加害者になってしまいます。事故のないよう、丁寧にプレイする呪文をかけるのです。ネットにたくさんの激しいフィスト動画が溢れていますが、あれらは商業的エンターテイメントです。動画は動きがないと退屈なのです。実際のプレイは、動画では表現できない体内での指の動きで、ウケがよがります。ですから、動画のようにうまくやろうと考えないでください。あれはエンターテイメントです。目の前にいるウケはリアルな人間です。リアルな人間は、もっともっと繊細です。
5.指の腹を使う
みなさんは、指圧マッサージをしたことがありますか?あれは指の腹を使います。アナルのほぐしも同じです。肛門括約筋やらその周辺の筋肉を、指の腹を使ってほぐしていきます。アナルに指を立てて、ブッ刺そうとしてくる人がいますが、あれをやられると痛いです。まだ縦に割れていないアナルの中心に人差し指の腹をそっと乗せましょう。そうしたら、指圧をするよりも優しく圧をかけていきます。指の圧力とローションの滑りで、指が少しずつアナルに飲み込まれていきます。
6.相手の顔を見る、コミュニケーションを取る
フィストタチをすると、視線がどうしてもウケのアナルに行きがちです。ここは意識的にウケの表情も確認するようにしましょう。特に、拳がすでに中に入っている状態の時は、アナルを見つめていても変化がありません。中で指を動かした時にどんな表情をするのか、動かす前から観察しましょう。ちょっと痛そうな顔をしたら、動きを止めます。こうした、言わなくても分かってくれる状況は、ウケにとっては安心感につながります。
また、タチはプレイをリードする意味で、積極的にコミュニケーションを取るように意識するとよいです。ただ無闇に「気持ちいい?」って聞くのはエロくないです。気持ちよくなくても、相手を喜ばせるために気持ちいいとウソをついた経験なんて、いくらでも覚えがありますよね。
これは自分がよく使う手なのですが、よかったら真似してみてください。自分がやっている動作を実況するのです。「今、人差し指と中指が第二関節まで入ってる。中、めっちゃ、トロットロだよ。指をチョキの形にして一気に引き抜くよ?ほら!」「わあ、すごい。真ん中の輪っか越えたところで、奥がぐっーと開いてきた!どうする?このまま、輪っか、責め続ける?それとももう少し奥に行く?」
ウケがおねだりをしてくれるようになったら、ラッキーです。相手の気持ちいいことを言われた通りにするだけで、あなたはテクニシャンの称号を得られます。フィストの醍醐味は、感じるスポットを体内からダイレクトに刺激することです。手ですから、スポットを探し当てる精度はチンコの比ではありません。体内を手で探索して、感じるスポットを探り当てましょう。
7.鍵穴をイメージする
手がディルドと違うのは、正円でないこと、状況に応じて手の形が変化することです。幅が太いところ、細いところがあります。十分にほぐれて来て、親指を添えた5本指を挿入する段階になったら、ゆっくりぐるっと回転させて、手が入りやすそうなポイントを探しましょう。ちょうど鍵と鍵穴の関係のように、相性が良さそう、良くなさそうというポイントが分かると思います。その際に、手の甲が尾骨に当たらない位置を意識するのも大切です。
指先は、常に腸壁を優しく触っていてください。自分が手を挿入する道すじをあらかじめ確認しておくのです。飲み込んだ時に、指が体内の奥にスッと入っていける状態を作っておきます。
8.肩の力で押す
挿入する際、手は力が抜けている状態が望ましいです。アナルがギュッと締め付けて来た時、その力で手が変形できるような柔らかさが必要です。手を入れよう意識すると、どうしても手に力が入って硬くなってしまい、入るものも入りません。
慣れないうちは、次のことを意識すると良いです。「手首、肘は曲げないでまっすぐに。肩の力で押す」。押すと言っても、押し込むのではありません。相手が一番キツそうなところで、待機して、ウケがイキんであなたの手を押し出そうとしますので、その力に負けないよう、全体重を使って支えるのです。イキむ力が緩むと、スッと手を飲み込んでいきます。こうした動作を何回か繰り返すと、手首まで飲み込みます。こうすると、柔らかい手の状態で挿入することが可能になります。
9.輪っか責め
手が入った時の中の状態は、人によって異なります。大きく道が広がっている場合もあれば、閉じていてグーの状態に指を曲げないといられない人もいます。
それでも丁寧に探索をすると、硬い輪っかがあります。コールラウシュひだ、中ヒューストン弁、中直腸弁と呼ばれるものです。指先探索の一つの道標になります。このコールラウシュひだ周辺に感じるスポットがあります。特に指先がひだを越えて、腹側に向かってひだを触ると、とてもとても気持ちいい場所があります。そこを触りながら、母指球(親指つけ根より手首側の膨らみ)で前立腺を優しく押してあげると、ダブル責め状態です。
10.リクエストしやすい雰囲気を作る
6でも書きましたが、コミュニケーションをとりながら、相手を気持ちよくさせるのが、フィストタチの楽しみでもあります。腸壁が手を締め付けてきて、それがなんとも気持ちいいなぁとも思います。
ウケの人がやって欲しいことをおねだりするような状況になると、それはそれで楽しいです。その一つのテクニックとして、責め方の違う2パターンをして、どっちが気持ちいいかを聞くのです。そんな感じでコミュニケーションを続けると、遠慮していたウケもだんだんとやって欲しいことをリクエストするようになります。お互いがやりたいこと、やって欲しいことを正直に言える関係になると、フィストパートナーとして、長くお付き合いできるようになると思います。
凄く勉強になります。
ウケもタチも楽しめる様に頑張りたいなと。